Top 37 よ だか の 星 あらすじ Top 32 Best Answers

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よだかの星の概要は?

よだかの星』は、宮沢賢治の初期に書かれた短編です。 姿が醜いせいで周りから嫌われていた「よだか」という鳥が主人公になっています。 童話の形をとっていますが、権力についてや食物連鎖など、宮沢賢治が抱えていた問題も描かれています。

よだかの星 何星?

よだかの星」がどのかは特定されていないが、1572年にカシオペヤ座に出現してシリウスよりも10倍明るく輝いたチコのを連想させる。 『銀河鉄道の夜』でも示されているように宮沢賢治は天文学にも詳しく、この有名な超新星を念頭においていたとも言われている。

よだかの星 なんの鳥?

かえって、よだかは、あの美しいかわせみや、の中の宝石のような蜂すずめの兄さんでした。 蜂すずめは花のみつを食べ、かわせみはお魚を食べ、よだかは羽虫をとって食べるのでした。 それによだかには、するどい爪もするどいくちばしもありませんでしたから、どんなに弱いでも、よだかをこわがるはずはなかったのです。

風の又三郎 どんな話?

谷川の岸の小さな小学校に、あるの強い日、不思議な少年が転校してくる。 少年は地元の子供たちに風の神の子ではないかという疑念とともに受け入れられ、さまざまな刺激的行動の末に去っていく。 その間の村の子供たちの心象風景を現実と幻想の交錯として描いた物語。

よだかの由来は?

江戸時代の街娼(がいしょう)の一種で、夜になると出てきて野天、もしくは夜だけの仮小屋で売春した女性たちのこと。 京都では「辻君(つじぎみ)」、大坂では「惣嫁(そうか)」とばれるものの江戸版で、名称の由来は、夜間に横行するため、あるいは、夜鷹という鳥がいたのでこれになぞらえたものともいわれている。

よだかの別名は?

鳴き声からキュウリキザミやナマスタタキ、ナマスキザミなどの別名もある。 食性は動物食で、昆虫などを食べる。 この生態から、蚊母鳥や蚊吸い鳥といった飛ぶ昆虫に関する別名をもつ。

よ だか の星 何 分?

著者:宮沢 賢治 読み手:谷岡 理香、室由 美子 時間:1947秒 よだかは、実にみにくい鳥です。 顔は、ところどころ、味噌をつけたようにまだらで、くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。

よだかの星の読み方は?

よだかの星』(よだかのほし)は、宮沢賢治の短編小説(童話)。

よだかの星の文字数は?

よだかの星』は青空文庫で公開されている宮沢賢治の短編作品。 5,691文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。 よだかは、実にみにくい鳥です。

よだかの星 何歳?

よだかの星』は、宮沢賢治の代表童話の一つ。

偕成社『よだかの星
作・絵 作:宮沢賢治、絵:中村道雄
サイズ 29cm×25cm
対象年齢 小学校中学年から
27 thg 5, 2022

よだかの星の出版社は?

よだかの星 | 偕成社 | 児童書出版社

よだかの主人公は?

(宮沢賢治『よだかの星』)。 完結したばかりの少女マンガ『宇宙を駆けるよだか』のタイトルは、宮沢賢治の有名な短篇を思い出させる。 物語の主人公はかわいくて素直なあゆみ。 ある日クラスメイトの海根さんの自殺を目撃したことをきっかけに、2人の体は入れかわってしまう。

風の又三郎の意味は?

…古くから風祭が行われていたことが知られる。 〈風の又三郎〉は東北地方でいう妖怪で,新潟県などでいう〈の三郎様〉とともに,風の神としてまつられる。

風の又三郎 何時代?

・『風の又三郎』の概要
主人公 高田三郎
物語の仕掛け人 クラスの友達
主な舞台 学校とその近辺
時代背景 大正時代
作者 宮沢賢治
15 thg 9, 2021

風の又三郎の登場人物は?

登場人物・キャラクター
  • 高田 三郎 (たかだ さぶろう) 猫が擬人化されたキャラクター。 …
  • 嘉助 (かすけ) 『風の又三郎』の登場人物で高田三郎のクラスメイト。 …
  • 一郎 (いちろう) 猫が擬人化されたキャラクター。 …
  • 耕助 (こうすけ) 猫が擬人化されたキャラクター。 …
  • 先生 (せんせい) …
  • 悦治 (えつじ) …
  • 佐太郎 (さたろう)

よだかの星の文字数は?

よだかの星』は青空文庫で公開されている宮沢賢治の短編作品。 5,691文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。 よだかは、実にみにくい鳥です。

よだかの星の出版社は?

よだかの星 | 偕成社 | 児童書出版社

よだかの星のページ数は?

製品情報
製品名 宮沢賢治童話集(4) よだかの星
ISBN 978-4-06-148428-3
判型 新書
ページ数 166ページ
シリーズ 講談社青い鳥文庫

「よだかの星」のあらすじ紹介物語の意味を解説【宮沢賢治】
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5分でわかる『よだかの星』!宮沢賢治の悲しく泣ける物語をネタバレ解説! | ホンシェルジュ

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    よだかが星になれた本当の理由、『銀河鉄道の夜』との共通点、最後の1文の意味など、深掘り考察していきます。 | 七尾直 文学好き文芸,児童書,七尾直,おすすめ,本,ホンシェルジュ

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小説『よだかの星』の簡単なあらすじ、登場人物を紹介!

『銀河鉄道の夜』のサソリのエピソードとの関連性とは?切ない決意が意味する教訓をネタバレ考察!

結末で星になった意味は自己犠牲?宮沢賢治が伝えたかったことをネタバレ考察!

『よだかの星』を絵本で味わうのもオススメ!

最後に『よだかの星』の名言から、世界観をネタバレ解説!

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宮沢賢治『よだかの星』あらすじ・考察&感想!よだかが星になった理由も解釈&解説!

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『よだかの星』とは?

-あらすじ-

-解説(考察)-

-感想-

宮沢賢治『よだかの星』あらすじ・考察&感想!よだかが星になった理由も解釈&解説!
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宮沢賢治『よだかの星』あらすじ・考察&感想!よだかが星になった理由も解釈&解説!

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『よだかの星』とは?

-あらすじ-

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よだかの星 – Wikipedia

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あらすじ[編集]

背景[編集]

日本の評価[編集]

日本国外での見方[編集]

舞台[編集]

脚注[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]

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宮沢賢治「よだかの星」:夏休みに大人も 子どもも 家で読みたい 4人の名作|秋田魁新報電子版

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風の又三郎 – Wikipedia

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成立[編集]

タイトル[編集]

主な登場人物[編集]

村の小学校について[編集]

あらすじ[編集]

解説[編集]

その他[編集]

映画[編集]

舞台[編集]

関連文献[編集]

派生作品[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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よだかの星 – Wikipedia

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あらすじ[編集]

背景[編集]

日本の評価[編集]

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舞台[編集]

脚注[編集]

参考文献[編集]

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宮沢賢治『よだかの星』あらすじ考察解説 銀河鉄道の夜に通ずる自己犠牲 | 散文のわだち

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『よだかの星』 作品概要

『よだかの星』 あらすじ

『よだかの星』 個人的考察

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「よだかの星」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|宮沢賢治 | 小説あらすじ&ネタバレ情報局

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よだかの星の主要登場人物

よだかの星 の簡単なあらすじ

よだかの星 の起承転結

よだかの星 を読んだ読書感想

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宮沢賢治「よだかの星」のあらすじと解説(改訂版) – かるあ学習帳

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『よだかの星』|感想・レビュー – 読書メーター

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『よだかの星』|感想・レビュー - 読書メーター
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よだかの星のあらすじとネタバレ 読書感想から考察まで徹底解説/宮沢賢治 – BookMuG

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「よだかの星」とは?

よだかの星の主要登場人物

よだかの星の簡単なあらすじ

よだかの星の起承転結

よだかの星の解説(考察)

よだかの星の作者が伝えたかったことは?

よだかの星の3つのポイント

よだかの星を読んだ読書感想

よだかの星のあらすじ・考察まとめ

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『よだかの星』のあらすじ、感想、解釈とかとか。 – ゴイチドク

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『よだかの星』のあらすじ

『よだかの星』の感想

『よだかの星』の解釈。よだかはなぜ星になったのか

『よだかの星』のあらすじ、感想、解釈とかとか。 – ゴイチドク
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5分でわかる『よだかの星』!宮沢賢治の悲しく泣ける物語をネタバレ解説!

小説『よだかの星』の簡単なあらすじ、登場人物を紹介!

よだか(夜鷹)は醜い鳥でした。そのため他の鳥たちから馬鹿にされ、鷹からも「鷹の名を使うな」「明日までに改名しなければつかみ殺すぞ」と言われてしまいます。失意の彼は、「遠くの遠くの空の向うに行ってしまおう」と心に決め、兄弟の川せみやはちすずめに別れを告げ、空へと旅立つのです。

宮沢賢治全集〈5〉貝の火・よだかの星・カイロ団長ほか (ちくま文庫) 著者 宮沢 賢治 出版日 1986-03-01

よだかは太陽に「灼け死んでもかまわないからあなたのところへ連れて行ってほしい」と願いますが、太陽からは「お前は夜の鳥だから星に頼んでごらん」と言われてしまいます。そこでよだかはオリオンやおおいぬ座の星に「どうか私をあなたの所へ連れてってください」と頼みますが、相手にされません。

行き場を失った彼は悲しみのままどこまでもどこまでも飛び続け、やがて青い美しい光を放つ「よだかの星」になりました。その星は今でも夜空で燃え続けています。

現在では『よだかの星』は教科書などの教材として使われるほど、有名な名作となっています。

『銀河鉄道の夜』のサソリのエピソードとの関連性とは?切ない決意が意味する教訓をネタバレ考察!

物語の中で、よだかが羽虫やカブトムシを食べて、こんなことを思う場面があります。

「ああ、かぶとむしや、たくさんの羽虫が、毎晩僕に殺される。

そしてそのただ一つの僕がこんどは鷹に殺される。

それがこんなにつらいのだ

。ああ、つらい、つらい。

僕はもう虫をたべないで餓えて死のう。」

(『よだかの星』より引用)

実は、これと似たようなエピソードが賢治の別の作品『銀河鉄道の夜』にも登場します。

昔、野原に1匹のサソリがいました。サソリは小さな虫を殺して食べていましたが、ある時イタチに食べられそうになります。逃げ回った彼は井戸に落ちて溺れてしまいます。

その時彼は、今まで自分は多くの命を奪って生きてきたのに、イタチに食べられることもなく、虚しく命を捨ててしまうことを心から後悔しました。そして、神さまにこう祈りました。

「この次にはまことのみんなの幸いのために

私のからだをおつかい下さい」

(『銀河鉄道の夜』より引用)

すると自分の体が真っ赤な美しい星になって、夜の闇を照らしているのに気づくのです。

よだかは「明日殺されてしまう自分が、羽虫やカブトムシを食べたのは、無駄に命を奪ってしまったということだ」と嘆き、サソリは「自分は今まで命を奪って生きてきたのに、自分が命を奪われそうになると逃げ出して、結局誰のためにもならずに死んでしまった」と後悔します。

また、もっと顕著に賢治のこの「生死観」が現れている作品もあります。それが『ビジテリアン大祭』、その名のとおりベジタリアンたちの物語です。この中で主人公は「必要最小限の肉を食べる代わりに、自分が動物に食べられそうになっても逃げない」という主張をしています。

これらのエピソードから、賢治は「命」は自分1人のものではなく世界全体のもので、誰かに命を捧げることで完結する、と考えていたのではないでしょうか。

よだかに話を戻すと、「鷹に殺されること」自体がつらいのではなく、「意味もなく殺されてしまうこと」「誰の役にも立たずに死んでしまうこと」がつらい、という彼の心情が読み取れます。

結末で星になった意味は自己犠牲?宮沢賢治が伝えたかったことをネタバレ考察!

物語のラストで、よだかは悲しみのままに飛び続け、最後には「燐の火のような青い美しい光になって」よだかの星になります。これは、単に鷹に殺されることを悲観して自殺したわけではなく、自分が生きるために他の虫を犠牲にしなければいけない「食物連鎖」の宿命から逃れようとした、とも解釈できます。

生きている限り、命を奪うことからは逃れられません。しかし、彼はそれを拒否しました。「美しい鳥になりたい」ではなく「ほかの命を奪わないものになりたい」という、純粋すぎる自己犠牲の精神が、彼が星になれた理由の1つではないでしょうか。

また彼は最初、太陽や星に「あなたのところに連れて行ってほしい」と頼みますが、かなえてもらうことはできませんでした。そこで自分の羽で空をのぼってのぼって、ようやく願いをかなえることができます。これは「願いは自分の力で叶えなければいけない」という賢治の思いだと考察することもできます。

死んで星になることが願いというのは切なすぎるようにも思いますが、星になる直前、よだかが「こころもちはやすらかに」「少しわらって」いた理由は、最後の願いを自分の力で叶えられたからなのではないでしょうか。

ちなみに星座に「よだか座」はなく、よだかの「星」が具体的にどの星なのかは、はっきり書かれていません。しかし「すぐ隣はカシオぺア座」「天の川がすぐうしろ」という特徴から、1572年に初めて観測された超新星、「チコの星(ティコの星)」のことでは、と考えられています。

チコの星は発見されたときは金星にも匹敵する明るさでしたが、すぐに肉眼では観測できないほどの光になってしまいます。天文学にも詳しかった賢治は、この星のことを意識していたのかもしれません。

宮沢賢治『よだかの星』あらすじ・考察&感想!よだかが星になった理由も解釈&解説!

『よだかの星』とは?

『よだかの星』は、宮沢賢治の初期に書かれた短編です。 姿が醜いせいで周りから嫌われていた「よだか」という鳥が主人公になっています。 童話の形をとっていますが、権力についてや食物連鎖など、宮沢賢治が抱えていた問題も描かれています。 ここではそんな『よだかの星』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。

-あらすじ-

主人公のよだかは醜い鳥なので、ほかの鳥から嫌われています。

強い鷹などは「俺の名前を勝手に使うな、名前を返せ!」と言うほどです。

よだかは自分の運命を悲しく思い、遠くへ行こうと思います。

ぐんぐんと空に向かって飛び、羽が凍り付くほど高くまで来たとき、よだかは力尽きます。

気がつくと、よだかは自分のからだが青く美しい光になって、静かに燃えているのを見ました。

そしてよだかの星は燃え続けました。今でもまだ燃えています。

・『よだかの星』の概要

主人公 よだか(鳥) 物語の

仕掛け人 鷹 主な舞台 空 作者 宮沢賢治

-解説(考察)-

・赤と青の対比

『よだかの星』で特徴的なのは、

赤い山焼けの火

と、

青白い星々の光

という赤と青の色の対比です。

作中で、赤い山焼けの火は「恐怖」を表していると考えられます。

その赤い火は鷹が登場した直後から描かれ、全部で五回の描写があります。

向うの山には山焼けの火がまっ赤です。 東の方だけ山やけの火が赤くうつって、 恐 ろしいようです。 山焼けの火は、だんだん水のように流れてひろがり、雲も赤く燃えているようです。 今夜も山やけの火はまっかです。 もう山焼けの火はたばこの 吸殻 のくらいにしか見えません。

こうしてみると、2~3が炎のピークで、5に向かうにつれて勢いが収束していくことが分かります。

この2~3の場面は、

よだかが鷹に殺されることを考えると同時に、自分も虫を殺して食べていることに気がつく場面

で、生命の奪い合いに対する恐怖が読み取れます。

その恐怖を表現するかのように、山焼けの火は大きく燃えています。

対して5の場面は、

よだかが星に向かって飛んでいく最後の場面

です。

そのとき山焼けの火は「たばこの吸殻くらい」の大きさで描かれており、よだかの眼下に小さく見えるだけです。

このように、鷹の存在や弱肉強食といった世の中の仕組みと関係して、恐怖が大きくなったり小さくなることを、山焼けの火の大きさで表していると考えられます。

一方で、星の青白い光は美しい色として描かれます。

その青白さは、恐怖や煩わしいことのない宇宙の世界を象徴する色です。

この世から離れたよだかは、自分自身も青白く静かに光るうつくしい星になります。

これらのことから、『よだかの星』は、

赤い世界から逃れて、青い世界に移る話

だと言えるでしょう。

こうした作品の色彩描写からみると、よだかが星になった理由は、

赤い世界から逃れたかったから

だと考えることができます。

このように、『よだかの星』は赤と青の色の対比が特徴的な物語です。

・登場する鳥の特徴(写真付き)

『よだかの星』では、鷹が物語世界の強者として登場します。

鷹は自らの力を盾に、どんな傍若無人な主張でも通そうとする暴君です。

その鷹を描くことで、強い者が支配する世界の様子を端的に表しています。

一方で、よだかは鷹に似ている弱い鳥です。

彼の仲間は川せみと蜂雀という、これまた小さく弱い鳥です。

見ると分かるように、彼らの特徴は色鮮やかで美しいことです。

けれどもよだかは、小さく弱いということは同じにしても、その姿は美しいとは言えない鳥です。

つまりよだかは、

小さく弱い仲間の内でも疎外感を覚えてしまう存在

と考えることができます。

彼は孤独で、だからこそここではない遠くへ行こうと思ったのでしょう。

こうした鳥の姿から特徴をつかんで物語を創作した宮沢賢治。彼がいかに自然と親しんでいたかがよく分かります。

ちなみに、同じく宮沢賢治の作品『やまなし』でも川せみは出てきます。

どのように川せみが描かれているのか、関連して知りたい方こちらをどうぞ。

『やまなし』で宮澤賢治が伝えたかったことは何か?あらすじから解説まで! 続きを見る

・食物連鎖

宮沢賢治の作品には、

食物連鎖

が主題としてよく出てきます。

『やまなし』や『注文の多い料理店』や『なめとこ山の熊』、そしてこの『よだかの星』もそうです。

生き物が生き物を食べるということは、彼自身が抱えていた問題でもあります。(ちなみに宮沢賢治はベジタリアンです。)

よだかはそうした食物連鎖のシステムに気がつくと、大声を上げて泣き出します。

ああ、かぶとむしや、たくさんの羽虫が、毎晩僕に殺される。そしてそのただ一つの僕がこんどは鷹に殺される。それがこんなにつらいのだ。ああ、つらい、つらい。

彼は川せみや蜂雀にも、必要以上に生き物を殺して食べないようにと言います。

よだかにとって、それほどまでに食物連鎖という仕組みが哀しいものだったのでしょう。

だからこそ彼は無生命の惑星になり、生命の食物連鎖から逃れたかったのかもしれません。

そして最後、彼は星になりました。

こうしたよだかの願いが成就したからこそ、『よだかの星』は悲しい物語ではなく、最後には美しい物語としての雰囲気が漂っています。

-感想-

・強いよだか

鷹に「名前を変えたら生かしてやる」と言われて、よだかはすぐに死ぬことを決意します(名前を変更する選択肢などはじめから無かったかのように)。

みなさんはどうするでしょうか?僕だったら市蔵に名前を変えて生きるかもしれません。

でも彼はそうしなかった。ここによだかのプライドが見えます。

また、東西南北の星々に、「私をそこへ連れて行って下さい」と願います。

ですが星々はみな、よだかを手伝おうとはしません。

彼は仕方なくうなだれて、最後の力を使って星をめがけて飛んでいきます。

もちろん星には届きませんが、その姿からは彼の強い気持ちが伝わります。

つまり、よだかは決して弱くない、むしろ強い心の持ち主なのではないでしょうか。

力に屈しないよだかの姿に、美しい星の色が重なる。どても幻想的な物語です。

以上、『よだかの星』のあらすじと考察と感想でした。

この記事で紹介した本

宮沢賢治『よだかの星』あらすじ・考察&感想!よだかが星になった理由も解釈&解説!

『よだかの星』とは?

『よだかの星』は、宮沢賢治の初期に書かれた短編です。 姿が醜いせいで周りから嫌われていた「よだか」という鳥が主人公になっています。 童話の形をとっていますが、権力についてや食物連鎖など、宮沢賢治が抱えていた問題も描かれています。 ここではそんな『よだかの星』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。

-あらすじ-

主人公のよだかは醜い鳥なので、ほかの鳥から嫌われています。

強い鷹などは「俺の名前を勝手に使うな、名前を返せ!」と言うほどです。

よだかは自分の運命を悲しく思い、遠くへ行こうと思います。

ぐんぐんと空に向かって飛び、羽が凍り付くほど高くまで来たとき、よだかは力尽きます。

気がつくと、よだかは自分のからだが青く美しい光になって、静かに燃えているのを見ました。

そしてよだかの星は燃え続けました。今でもまだ燃えています。

・『よだかの星』の概要

主人公 よだか(鳥) 物語の

仕掛け人 鷹 主な舞台 空 作者 宮沢賢治

-解説(考察)-

・赤と青の対比

『よだかの星』で特徴的なのは、

赤い山焼けの火

と、

青白い星々の光

という赤と青の色の対比です。

作中で、赤い山焼けの火は「恐怖」を表していると考えられます。

その赤い火は鷹が登場した直後から描かれ、全部で五回の描写があります。

向うの山には山焼けの火がまっ赤です。 東の方だけ山やけの火が赤くうつって、 恐 ろしいようです。 山焼けの火は、だんだん水のように流れてひろがり、雲も赤く燃えているようです。 今夜も山やけの火はまっかです。 もう山焼けの火はたばこの 吸殻 のくらいにしか見えません。

こうしてみると、2~3が炎のピークで、5に向かうにつれて勢いが収束していくことが分かります。

この2~3の場面は、

よだかが鷹に殺されることを考えると同時に、自分も虫を殺して食べていることに気がつく場面

で、生命の奪い合いに対する恐怖が読み取れます。

その恐怖を表現するかのように、山焼けの火は大きく燃えています。

対して5の場面は、

よだかが星に向かって飛んでいく最後の場面

です。

そのとき山焼けの火は「たばこの吸殻くらい」の大きさで描かれており、よだかの眼下に小さく見えるだけです。

このように、鷹の存在や弱肉強食といった世の中の仕組みと関係して、恐怖が大きくなったり小さくなることを、山焼けの火の大きさで表していると考えられます。

一方で、星の青白い光は美しい色として描かれます。

その青白さは、恐怖や煩わしいことのない宇宙の世界を象徴する色です。

この世から離れたよだかは、自分自身も青白く静かに光るうつくしい星になります。

これらのことから、『よだかの星』は、

赤い世界から逃れて、青い世界に移る話

だと言えるでしょう。

こうした作品の色彩描写からみると、よだかが星になった理由は、

赤い世界から逃れたかったから

だと考えることができます。

このように、『よだかの星』は赤と青の色の対比が特徴的な物語です。

・登場する鳥の特徴(写真付き)

『よだかの星』では、鷹が物語世界の強者として登場します。

鷹は自らの力を盾に、どんな傍若無人な主張でも通そうとする暴君です。

その鷹を描くことで、強い者が支配する世界の様子を端的に表しています。

一方で、よだかは鷹に似ている弱い鳥です。

彼の仲間は川せみと蜂雀という、これまた小さく弱い鳥です。

見ると分かるように、彼らの特徴は色鮮やかで美しいことです。

けれどもよだかは、小さく弱いということは同じにしても、その姿は美しいとは言えない鳥です。

つまりよだかは、

小さく弱い仲間の内でも疎外感を覚えてしまう存在

と考えることができます。

彼は孤独で、だからこそここではない遠くへ行こうと思ったのでしょう。

こうした鳥の姿から特徴をつかんで物語を創作した宮沢賢治。彼がいかに自然と親しんでいたかがよく分かります。

ちなみに、同じく宮沢賢治の作品『やまなし』でも川せみは出てきます。

どのように川せみが描かれているのか、関連して知りたい方こちらをどうぞ。

『やまなし』で宮澤賢治が伝えたかったことは何か?あらすじから解説まで! 続きを見る

・食物連鎖

宮沢賢治の作品には、

食物連鎖

が主題としてよく出てきます。

『やまなし』や『注文の多い料理店』や『なめとこ山の熊』、そしてこの『よだかの星』もそうです。

生き物が生き物を食べるということは、彼自身が抱えていた問題でもあります。(ちなみに宮沢賢治はベジタリアンです。)

よだかはそうした食物連鎖のシステムに気がつくと、大声を上げて泣き出します。

ああ、かぶとむしや、たくさんの羽虫が、毎晩僕に殺される。そしてそのただ一つの僕がこんどは鷹に殺される。それがこんなにつらいのだ。ああ、つらい、つらい。

彼は川せみや蜂雀にも、必要以上に生き物を殺して食べないようにと言います。

よだかにとって、それほどまでに食物連鎖という仕組みが哀しいものだったのでしょう。

だからこそ彼は無生命の惑星になり、生命の食物連鎖から逃れたかったのかもしれません。

そして最後、彼は星になりました。

こうしたよだかの願いが成就したからこそ、『よだかの星』は悲しい物語ではなく、最後には美しい物語としての雰囲気が漂っています。

-感想-

・強いよだか

鷹に「名前を変えたら生かしてやる」と言われて、よだかはすぐに死ぬことを決意します(名前を変更する選択肢などはじめから無かったかのように)。

みなさんはどうするでしょうか?僕だったら市蔵に名前を変えて生きるかもしれません。

でも彼はそうしなかった。ここによだかのプライドが見えます。

また、東西南北の星々に、「私をそこへ連れて行って下さい」と願います。

ですが星々はみな、よだかを手伝おうとはしません。

彼は仕方なくうなだれて、最後の力を使って星をめがけて飛んでいきます。

もちろん星には届きませんが、その姿からは彼の強い気持ちが伝わります。

つまり、よだかは決して弱くない、むしろ強い心の持ち主なのではないでしょうか。

力に屈しないよだかの姿に、美しい星の色が重なる。どても幻想的な物語です。

以上、『よだかの星』のあらすじと考察と感想でした。

この記事で紹介した本

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